前回、ストレスとは何か、そしてアロマセラピーがなぜ効果的なのかをお話しましたね。
今回はワンちゃんのストレスについてのお話です。
■犬はどんなときにストレスを感じる?
まず、人はどんなときにストレスを感じるかを考えてみましょう。
・病気や怪我の痛み
・仕事が忙しくて好きなことをする時間がない
・仕事の責任が重すぎて辛い
・人間関係がうまくいかない
・引越ししたばかりで新しい環境にとけこめない
など、たくさん思いつきますね。
さて、犬はどうでしょう?
犬も私たちと同じように感情があり、毎日いろいろなことを感じながら生活しています。
人と同じような理由で犬もストレスを感じるのです。
・病気や怪我の痛み
・飼い主さんが忙しすぎて、遊びや散歩の時間が足りない
・自分が群れ(家)のリーダーになってしまった
・飼い主さんとのコミュニケーションがうまくいかない
・引越しや家族構成の変化など生活環境の変化に対応できない
など、こちらもたくさん思いつきます。
そして同じことがあっても、ストレスとして感じるかどうかはわんちゃんによって異なります。
たとえば、雷が怖いプリンちゃんと怖くないみるくちゃんがいます。
プリンちゃんは、雷がなるとパニックになって騒いだり、ブルブル震えて固まってしまったり、飼い主さんに抱っこ抱っことせがんだりします。これはかなりのストレスを感じている状態です。
でも、みるくちゃんは雷が怖くないので、いつもどおり楽しそうにボール遊びをしています。当然ストレスは感じていません。
(これは実話。みるくは雷も地震も平然としています(^^;))
ほかの子と比べるのではなく、この子にとっては、どうなんだろう?と考えてあげましょう。
ストレス状態が続くと、心も身体もバランスがくずれます。
しょんぼりと落ち込んだり、免疫力(体を守るはたらき)が低下して病気にかかりやすくなったりします。
ストレス状態を長引かせないために、早くストレスに気づいてケアしてあげることが大切です。
■ストレスサイン
犬は言葉を話せないので、ボディランゲージを使って飼い主さんにメッセージを伝えようとします。
彼らがストレスを感じると「ストレスサイン」を出して、「早く気づいて」と飼い主さんに合図を送ります。
ストレスサインを見つけたら早めにケアしてあげましょう。
ストレスサインの一例を紹介します。
こんなサインが出ていたら、いつもより注意してわんちゃんの様子をみてあげましょう。
思い当たる原因が見つかるかもしれません。
・落ち着きがなくなった
・手肢など、からだの一部分をしきりに舐める
・急にフケが出るようになった
・抜け毛がひどくなった
・食欲がなくなった
・下痢をする
・よく吠えるようになった
・同じ場所をぐるぐる回る
・からだをしきりに掻いている
・トイレを失敗するようになった
・飼い主さんに過剰に甘える
・ぶるぶる震える
・息遣いが荒くハアハアする
・攻撃的(唸る、噛み付くなど)になった
・物事に過剰に反応するようになった
さて、こんなサインを見つけてしまったとき、また、サインは出ていないけどストレスがたまらないよう予防するにはどうしたらよいのでしょう?
ストレスケアの方法は次回お話しますね。